(第23回)11月紙上読書会

集まれないならオンラインで、それもだめなら情報だけでも…。とにかくいろんな本を知りたい仲間の交流の場です。

それぞれの推しのひとこと】

『いぬがほしいの!』

いぬが欲しくて動物愛護センターにやってきた女の子。でもすすめられるのはほかのいきものばかり。さて、彼女が一緒に帰ったのは? 動物愛護センターのおじさんと女の子のやり取りが楽しい絵本です。

知里幸恵物語』

アイヌの文化を知る児童書を探しました。見当たらず、差別という重圧を背負いながら、ユーカラを文字にしていく、次はユーカラを読みたいと思ってくれる子が出るのを待つ本です。

アイヌ民族:歴史と現在ー未来を共に生きるために』

小学生向けはとてもわかりやすく、中学生向けは高校生、大人にも読み応えがあります。ラッコ、トナカイは、アイヌ語だそうです。

(第22回)9月紙上読書会

なかなか安心して人が集まれる状況にもどりません。かといって誰もがオンライン環境にあるというわけでもなく…、というわけで、今回も紙上読書会となりました。興味のある方はご参加ください、グーグルフォームを使って情報を共有しています。

【それぞれの推しのひとこと】

『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』

 子ども食堂を支えるフードバンクに集まる食品が急に減ってきた、

 誰かが盗んでいるのか!?

『すこしずつの親友』

 心が触れ合えたと感じれば良いのよ。

エーリッヒ・ケストナー ―こわれた時代―』

 高校生にぜひ。この時代のドイツと、今の日本がこれからたどる道が

 ダブります。

 児童書作家ケストナーが焚書を受けながらも国内で生き抜いた姿。

第22回 『君色パレット』読書会にて

8月27日、岩崎書店編集者をお迎えしての読書会。参加者それぞれの紹介図書を一覧にしました。絵本から一般書、知識絵本や俳句の本まで様々な本が持ち寄られました。

(第21回)7月度も紙上読書会

夏休みの時期、新型コロナ感染症の感染者数が急上昇するなか、今回も市場での読書会となりました。

【おすすめしたい、こんな本です】

『ぼくたちのスープ運動: 小さな思いやりが世界を変える!』

 小児がんのために転校をしたジョーダン、入院中に出会った親友との約束を果たすべく毎日「ミツヴァ―」を実践する。それがスープ運動となって…。最後のサプライズには涙です。

『ドードーをめぐる堂々めぐり』

 江戸時代末期、長崎の出島に、あのドードー鳥が来ていた!! そこから始まった川端さんの堂々めぐり。ヨーロッパから、ドードーの生息地モーリシャスへと精力的に調べていく。『不思議の国のアリス』になぜドードーが登場したのか。それにしても人間は本当に罪深い。無人の島に人間が入った途端に生物が絶滅していく。

(第20回)6月度はお休み、代わりに・・・

参加予定のメンバーもそれぞれ地元の活動などで欠席が相次ぎ、今回はグーグルフォームによる「紙上読書会」となりました。

この本を紹介したかった!という本をリストにしています。

【おすすめしたい、こんな本です】

『目で見ることばで話をさせて』

 かつてだれもが手話で話したという実在の島が舞台、聞こえる人も聞こえない人も一緒に会話ができるって素敵なのに「調査研究」という名目をもって「人」を「標本」扱いをする科学者が訪れ…。

『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』

 子どものとき、読みたかった! 「詩もことばとことばのあいだにあるのかな?よんでたら、すきまにおっこちちゃう感じがした」

『香君』(上下)

 国を統治する事、ひとつの植生だけに頼る怖さ。植物や生き物から発せられる香りの声が聞こえる少女アイシャが深く関わっていく。たくさんの資料をもとに書かれ、架空の植物や生き物だけれど知っている何かを想像しながらどうやって解決を導くかを一緒に考えられる。

 

第19回読書会記録

4月に総会を終え、今年度はリアルとオンライン双方を活用して読書会を楽しんでいくことを決めました。

5月はオンラインでの開催。ひさびさの顔ぶれもあり、本の話から近況まで楽しく交流ができました。

第19回読書会 紹介図書

君色パレット~SNSで繋がるあの人

          著:佐藤 まどか /如月 かずさ/

おおぎやなぎ ちか/ 朝比奈 あすか 

         絵:佳奈 / 出版社:岩崎書店

 小学校高学年から中学生を主人公に、SNSをテーマにしたアンソロジーの本作。四名の児童文学作家がそれぞれの物語を描いている。

 ユーチューバーになりたい主人公は学校に行くことが無駄に思えて休み始める。人気アーティストとインスタグラムの影響。見ず知らずの相手に自撮りを送るか送らないか。学校では友だちに合わせ生活しているが、本当の自分は…。いい意味でも悪い意味でも影響を受けやすい十代の様子がうまく描かれている。

 今の十代が本当にこのような状況かどうかは人それぞれだと思うが、大人からすれば「ありえそう」で、十代の子たちにとっては少なからず「わかる」部分もあるのではないだろうか。

 

 最後に本作とは少し離れるが、現代の子どもはSNSがあって当たり前の時代を生きている。学校教育でも情報リテラシーの授業は度々行われ、自分の周りの範囲に限るが、しっかり理解している様子もうかがえる。しかし、大人はどうだろうか…と、この作品を読みながらふと考えてしまった。

(I.K.)

18回読書会記録

年度始め、何かとあわただしい毎日です。

「八王子に学校図書館を育てる会」も総会へ向けて準備を進めています。

この日は2名でしたので「紹介図書1冊」は選びませんでした。

絵本2冊は最近話題の本。もう一冊は505ページに及ぶファンタジーですが読み始めたら止まらない!